難しそうだけど意外と出来ちゃう!?バイクのエンジンオイル交換方法とは?

メンテナンスについて

エンジンオイルとは、エンジン内部の冷却と保護を主な目的としおり、良く人間で言うところの血液と例えられる程の重要な役割を果たしている物ですが、皆さんはこのエンジンオイルの交換についてどうお考えでしょうか。

全て信頼できるショップに任せるという方も多いと思いますが、愛車の事は自分でやる!と言うバイク好きな方もいらっしゃる事と思います。

しかし、年期の入ったバイク好きも、乗り始めたばかりの初心者も大切な愛車のコンディションを長く保ちたい気持ちは同じ事でしょう。

ここでは、そんな方のためにバイクのエンジンオイルの交換手順を大きく3つのセクションに分けてお伝えいたします。

1 交換時期と準備しておきたいツール(道具)とは?

さて、交換時期については、走行環境に左右される面もありますね。
一般によく言われる目安は5000キロ走行ごと、または半年ごとの交換と言われています。

実際に新車購入時に付いてくるメーカーのマニュアルにもそう記載されている場合があり(新車時は慣らし運転1000キロ走行で1回目の交換を推奨)目安としては間違いなさそうです。

住まいが雪国のライダーは賞味でバイクに乗れる時期が、おおよそ1年の半分程度しか無いため1年に1回、シーズンの始めにエンジンオイルと「オイルフィルター(エレメント)」を交換する方も多いようです。

オイルフィルターとは、エンジン内部の鉄粉などの汚れを濾過する目的で、取り付けられております。
通常は、エンジンオイルの交換の2回に1回のサイクルで交換が推奨される部品で、カップ状に金属に蛇腹に折った濾過紙が入っている物が一般的です。

準備しておきたいツールは、筆者の場合このような感じになります。

  • 用意した工具や道具
・オイル
・オイル吸収箱
・オイル受け
・じょうご
・メガネレンチ(17ミリ)
・ラチェットレンチ(エクステンションバーが必要なら用意する)
・オイルフィルターレンチ
①新しいエンジンオイル

※オイルやフィルターの選び方については、メーカーマニュアルなどを参考に純正品か、同等のグレードのものを選べば安心です。

筆者はスポーツ走行のようにエンジンを酷使しないなら、超高品質な高級オイルを選ぶより、手頃な価格の純正品を、適正なサイクルで交換することが重要だと思っています。

②古いオイルを抜き取る際のオイル受け。

こちらを選ぶポイントは、2つあります。

一つ目のポイントは、車体の下に滑り込ます事ができる高さ(厚さ)であることです。
二つ目のポイントは、抜き取る分量のオイルを全てキャッチできる容量(何ℓ入るのか?)を、確保している事です。

画像では2種類を用意しましたが、一般的なプラのオイル受けと、段ボール箱タイプのオイル受け。

段ボール箱タイプの方は、中に吸油材が入っており、容量も記載されているので、確認が容易である他、そのまま燃えるゴミとして捨てることができる優れものです(自治体によるので要確認)

どちらも、ホームセンターにて安価で購入できます。

③17ミリのメガネレンチ

こちらは一般的な物で全く問題は有りません。

ですが、使用する車種により使いやすい長さなど有るかと思いますので、作業スペースの確認をしておくと良いでしょう。

メガネレンチが長いほど力を入れやすいですが、障害物がある場合は接触する可能性があります。
短いメガネレンチの場合は、他の部品に接触しにくいですが、力が入りにくいデメリットがあらいますね。

筆者は壊れても良いラチェットレンチで、オイルドレンボルトを緩めることもあります。あまりお勧めしませんけど・・・

④オイルフィルター、フィルターカップとラチェットレンチ
フィルター選びもマニュアルに記載が有りますので参考にされると良いでしょう。
また、部品そのものに型番や、品番が書いてある場合も有ります。

なので、それに合ったサイズのフィルターカップと、ラチェットレンチを用意しましょう。

その他、 エンジンにオイルを入れる漏斗や、オイルジョッキ、厚手のゴム手袋、ウエス(ダスターや着なくなったTシャツ)、パーツクリーナーなどを用意しておくと便利です。

2 エンジンオイルを抜く!!

いよいよ古いオイルを抜き取る訳ですが、汚れたオイルは極力全てを出し切りたい所。
ちょっとしたコツとして、抜き取り前に5分程度で構いませんので、アイドリングをおすすめします。

エンジンオイルには粘度があり、冷えたままでは固い傾向にあるため、いちど温め粘度を下げることにより、柔らかくなりながれやすくなります。

(エンジンその物も熱くなるため火傷に注意です。)

では、抜き取り作業に取り掛かりましょう。

まずはエンジンの底面に有る、オイルパンを確認(エンジンOFF時、ここにオイルが溜まっています)し、「ドレンボルト」を探しましょう。

画像は、オイルパンと、そこについているドレンボルトです。

(オイルパンの画像の左隅に写っている、円形のプレートの中にフィルターが入るが、位置は車種で異なります。)

ボルトが発見できたら、車体下にオイル受けを滑り込ませてからボルトを緩めていきます。

そして、オイルが勢いよく流れ出すことも有るので、ゴム手袋をしていると安心です。

古いオイルが出てくるのが確認できましたら、エンジン上面に有るエンジンオイルの注入口のキャップを開けると排出がスムーズになります。

また、サイドスタンドで立っている車体を真っ直ぐにしてやることで、傾きにより溜まっている古いオイルも排出しやすくなります。

排出が進み、吐出量がポタポタ程度になったら、フィルターを交換するタイミングと言えます(交換しない場合はここでドレンボルトを締めなおしましょう)

フィルターの交換は場所の確認さえ出来れば、回して外してまわしてはめる!

単純な作業ですが、締めすぎるとフチにあるゴムパッキンを必要以上に潰してしまい、オイル漏れの原因に繋がるので注意が必要です。

ドレンボルトを締めたら、古いオイルで汚れた部分をパーツクリーナーと、ウエスで丁寧に掃除をし、ボルト付近の油分をとりのぞいておく事です。

新しいオイルを入れた際の漏れ確認が容易で、安心できるものになるでしょう。

3 新しいオイルを入れる!!

ドレンボルト(交換した場合はフィルターも)の取り付けをしっかりと確認できましたら、先ほど開けた注入口より、新しいオイルを入れていきます。

ここで注意が必要なのは分量です。

適正量はマニュアルや、ネット上のデータベースで確認が出来ます。

フィルターの交換や、抜き取りが不十分だったりするとその分量は変わってきます。

なので、慣れるまでは少しづつこまめに給油し、「オイルゲージ」で適正量を確認しながら作業を進めると良いでしょう。

オイルゲージは注入口のキャップと一体だったり、エンジン側面の目盛りの付いた小窓だったりが多いので、抜く前にどのくらいの量なのか見ておくのもおススメです。

※ゲージでオイル量を確認する時は、サイドスタンドに雑誌や台木などを噛ませるなどし、出来るだけ車体を垂直に近づける事で、より正確な状態が把握できるようになるので実行しましょう。

(車体を倒さないように細心の注意で行ってください。)

バイクに限らず、エンジン内部は高い圧力もかかるため、オイルの入れすぎは重大なトラブルに繋がる事も有るので、多少面倒かもしれません。

ですが、「慣れるまではこまめに!」を心がけてトライしましょう。

まとめ

バイクのオイル交換、筆者も初めてやってみるまでは、高い壁の様に感じていました。
しかし、使用アイテムの選定こそ慎重さが要求されるものの、一度でも自分の手でやってみると、何とも言えない満足感が得られる作業でもありました。

DIYメンテナンスとしては、基本的な部類とも言えます。

調べて、手間をかける事により、昨日より少しバイクに詳しくなった自分に嬉しくなるもの事実だと感じております。

好きでバイクに乗っている方には、是非挑戦してもらいたいとですね。

バイクの最適なエンジンオイルを選ぶ場合のポイントも、実は重要なのです。

間違ったエンジンオイルを選んでしまうと、バイクの性能をフルに発揮することができません。

なので、以下のページで最適なエンジンオイルを選ぶポイントについて、お伝えをしているので参考にしてみてはいかがでしょうか。

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バイクの最適なエンジンオイルの選び方ってある?粘度の見方も紹介

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